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【逮捕しちゃうぞ】スズキジムニー、イタリアでパトカーとして活躍することに!
スズキジムニー5つの真実
1.正式名称は「ジムニー(JDM)」、前身は「Brute IV」である
アメリカでは「サムライ」の呼び名で知られているジムニー。
JDM(Japanese Domestic Market)とは海外輸入された国産車の総称です。
車両自体は共通したLJ10というモデルでしたが、ジムニーはスズキが米国進出に本腰を入れるより先にカリフォルニア、ネバダ、アリゾナで限定先行販売されており、その際「Brute IV」と呼ばれていました。
2.予想外の反響と爆発的人気上昇
1985年、米国で販売が開始されたジムニーはその安さから注文が殺到。
当時多くのオフローダーがパワーによって名声を競っていた中、羽のような軽さで急斜面を易々と登り、頑丈で、多くのJDM同様カスタムやリペアが容易なジムニーの人気は爆発的に上昇したのでした。
月間で8,000台弱、最初の3年間で15万台を売り上げ、上陸当初1,200台を月間輸入目標としていたスズキの予想を大きく上回る大成功となりました。
3.コンシューマーリポートとの泥沼裁判
米国上陸から3年後、米消費者組合のメンバーがジムニーを運転中に横転。
横転リスクの調査を開始し、結果を「見過ごせない安全リスク」として同組合発行の月刊誌「コンシューマー・リポート」上で辛口に評価します。
スズキの評判は以降地に落ち、売上も下降の一途を辿り、1996年、スズキは同誌を名誉毀損で訴え6億ドルの賠償を要求します。
争いは泥沼化し、裁判が終結したのは8年後の2004年のことでした。
4.安全性問題ースズキの葛藤
ジムニーの安全性が問題になったことはそれまで一度もなかったものの、Jeep Wrangler同様、そのデザインは潜在的な横転リスクが存在しており、安全性強化の必要性は当時のスズキも最初から認識していたのでした。
5.栄枯盛衰、有為転変
※栄枯盛衰(えいこせいすい)
栄えることと衰えること。栄えたり衰えたりを繰り返す人の世のはかなさをいう。
※有為転変(ういてんぺん)
この世のすべての存在や現象は、さまざまな原因や条件によって常に移り変わるものであり、少しの間もとどまっていないこと。
汚名返上はついに叶わず、訟訴が始まる一年前の1995年、ジムニーは米国市場を後にしました。
しかし2007年、それまでJeep Wranglerが守っていた「車で到達した地上最高地点」のギネス記録を、チリ人デュオがカスタムジムニーと共に塗り替え、その名誉回復に貢献します。
現在までジムニーはその底力により世界各地で人気を確立しており、米スズキが2012年に倒産に追い込まれた後も、ジムニーの米国再販売を待ち望むファンは多く、米スズキへの期待の声が高まっています。
オリジナル記事(画像ソース):10 Things You Didn’t Know About The Suzuki Samurai
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