スズキジムニーのアメリカ再進出を熱望するファンは多く存在します。
その中の一人Seth Parks氏は、ご自身のジムニー帰還への強い希望とその実現のための現実的な戦略の提案をオープンレターとして公開されました。
この記事ではその内容をまとめ形式でご紹介したいと思います。
- オープンレター‥直訳だと公開状になりますが、この記事の場合、公開提案書兼公開嘆願書のようなもの。
- Seth Parks氏‥「The Truth About Cars」の執筆者の一人のようです。現在はamazonのシニアビジネスプログラムマネージャーを務めていらっしゃるようです。
米スズキへのオープンレター
Dear Mr. Takuya Gotoの書き出しで始まるこのレターは、アメリカンスズキのEVPとして純利益とマージンの管理・向上を担当されているゴトウタクヤ氏に宛てられています。
Parks氏はレターの中で、米スズキがアメリカで利益を上げるためにジムニーを「期待の新製品」として米市場で再販売した際のポテンシャルについて力説しています。
また、現在までに発表されたジムニー再販売計画は極端に単純化された米国オートマーケットの分析に基づいてあり、その正確性と実用性には疑問があるとも指摘しています。
ジムニーの人気は国内だけじゃない!アメリカでも再販を希望する声は多い!
米マーケット再進出における2つの障害その①
Parks氏は、ジムニーの北米マーケット再進出の鍵は
- 販売、流通
- 米国乗用車安全基準(FMVSS‥Federal Motor Vehicle Safety Standard)
の2つとなると予想しています。
まずFMVSSで指定されている安全性と排気ガスについての基準値を満たし、ロールオーバー(横転)耐性についてはスズキ側での対策が必須となります。
国際社会で十分通用するスペックのジムニーですが、米国の安全基準を満たすためにはエンジンの再設計や他のスズキ車エンジンとの入れ替えなどが必要になってくる可能性もあります。
北米マーケット進出に必要な経費予測
この2つの問題がそこそこの努力で解決できると仮定した場合、FMVSSクリアの必要経費が約2億米ドル、マーケティング、セールス、カスタマーサービス等の追加費用が7,500米ドルを足した2億7,500米ドルが氏の合計予想初期費用です。
スズキは米国での倒産後、米国内での事業を大幅に縮小したものの、サービスセクターのオペレーションは米国マーケットに残していました。
これにより、ジムニープロジェクトの立ち上げコストを大きく抑えることができるとPark氏は説明します。
中編へ続く
【米スズキへのオープンレター】ジムニー米国再進出へのロードマップ 中編
オリジナル記事(画像ソース):Open Letter to Suzuki – A Road Map to Bring the Jimny to America
コメント