英国車情報サイトCarThrottleによるスズキ・ジムニーVSジープ・ラングラーのオフロード走行比較レビュー、いよいよこれで締めくくりです!
ジムニーの人気は国内だけじゃない!アメリカでも再販を希望する声は多い!
基本スペック比較
ジムニー | ルビコン | |
---|---|---|
エンジン | 1.5L ガソリン | 2.0-3.6L ガソリン 2.2-3.0L ディーゼル |
トランスミッション | 5速MT・4速AT | 6速MT・8速AT |
ホイールベース | 2,250mm | 2,460mm |
全長 | 3,550~3,645mm | 4,334~4,882mm |
車幅 | 1,645mm | 1,894mm |
車高 | 1,720~1,730mm | 1,821~1,901mm |
車両重量 | 1,070~1,135kg | 1,794~2,197kg |
ドア数 | 3 | 3-5 |
モデル発表 | 2018(現行:第4世代) | 2017(現行:第4世代) |
価格(記事内モデル) | 230万円前後 | 620万円前後 |
走行性(翻訳)
ジムニーはルビコンよりも一回り小さく、それはホイールベースも同様である。
そのため、ジムニーで30度ほどの角度の足場を走るのは非常にスリリングな経験となる。
対照的にルビコンは足回りも非常に柔軟で走行中不安になるようなことはほとんどない。
同じような環境での走行が実質可能な両者だが、悪路での安定性に焦点を置くと両者の価格差に改めて合点がいく比較結果となった。
また、両者とも一般道を走るのにも最適な車とは言えない。
ジムニーのギアリングは非常に短く、3,500rpmでも6,000rpmかと思うようなエンジン音を立てて走るし、軽いボディのせいで強風の日は非常に揺れる。
ルビコンでは似たようなことは起こらないものの、サイプスの多い分厚いタイヤは走行中コンスタントにシートの下で虫の羽音のような音を立てる。
まあ、一旦スピードに乗ってしまえば風の音で気にならなくなる程度だし、加速の速さではV6のパワーを存分に感じることができる。
この比較を困難にするのは、ルビコンとジムニーは本質的にそっくりであるということだ。
両方とも似たような非舗装路での走破性に非常に優れている。
ルビコンの底力・最大馬力は圧倒的で、パワー勝負はまるで比較にならない。
ただその分重量もあるため、柔らかい足場ではジムニーが有利な場面もある。
働き者のジムニーの燃費は安定して17km/h前後だが、高火力のルビコンは条件が揃ってやっと10km/hそこそこといったところだ。
この辺りは完全に好みの問題だろう。
比較まとめ
ルビコンとジムニー、どちらの車も、完璧性や完成度を求める車ではない。
しかし両者ともに、その不完全さは欠点ではなくむしろ愛すべき特徴と言える。
今回の比較実験はこの2車の共通点と相違点を発見するための企画だが、販売価格もスペックも差がありすぎるため車としての純粋な甲乙をつけることは実質不可能と言っていいだろう。
どちらの車も一般的な乗用車とは異なるオフロード要素と高い潜在能力を持っている。
どちらの車も、選んでくれたオーナーを虜にし長い間苦楽を共にする人生の良きパートナーとなりえるだろう。
前編はこちら
【CarThrottle】スズキ・ジムニーVSジープ・ラングラー徹底比較!前編
中編はこちら
【CarThrottle】スズキ・ジムニーVSジープ・ラングラー徹底比較!中編
オリジナル記事(記事内画像ソース):Dirty Weekender: Suzuki Jimny Meets Jeep Wrangler Rubicon
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