屈強なのに愛らしいジムニーの最新モデルが公開されて以来、アメリカのインターネット上でジムニーを求めるその叫びは日毎に大きくなっている。
本気でオフロードにこだわるつもりなら、選択肢は決して多いとは言えない。
その中でもJEEPのWranglerシリーズのメーカー最低価格は$30,000ドル(約320万円)、ベンツのG-Classの最低価格は$126,300(約1340万円)である。
海外のジムニーファンによって作られたジムニー同好ウェブサイトを紹介!
現在アメリカでは販売されていない
決定的な問題は、2013年にスズキがアメリカマーケットから撤退して以来、ジムニーはアメリカ国内で販売されていないということだ。
仮想販売予想価格は$15,000ドルといったところか。
しかし北米の平均的なSUV (CUV)と比較すると、3ドアのジムニーは馬力も少なく垢抜けていないところがあり、またサイズも格段に小さい。
そのためスズキは撤退前もシリーズのアメリカ展開に全く自信を持てていなかった。
ところが、そんなスズキの消極的な態度に反して、山を越え川をも渡るジムニーのタフさはジムニー否定派さえも賞賛する比類のなさだった。(並ぶものがないほど優れている)
アメリカのインターネット上でもジムニーを求める声は多い
gearjunkie.comのような有名ブログやウェブサイトは、ジムニー販売の可能性について常に情報を探っている。
Gearjunkieのコラムニスト、Bryon Dorrは語る。
「先日スズキが2019年モデルのジムニーを発表しました。欲しいです…。残念なことに、スズキは僕たちを焦らすだけにとどめるでしょう。スズキは僕たちを必要としてはいないのです。1970年以降、ジムニーは194もの国やエリアで合計2.85億台を売り上げていますが、ただの1台としてジムニーの新車がアメリカで納車されたことはないのです。スズキ、アメリカでもジムニーに乗りたいよ。」
残念ながら、現在スズキはジムニーシリーズの米国展開予定はないとしている。
インターネット上にはこれだけ数多のジムニーを求め嘆く声があるにも関わらずだ。
この先、スズキが本気でジムニーの米国進出に乗り出すことはあるのだろうか?
Kelly Blue Bookのアナリスト、Matt DeLorenzoはこう語る。
「ジムニーをヨーロッパで見かけたことがありますが、(スズキは)上手に売り込んだものだなと思いましたね。問題は、スズキ自身が米国でのジムニー再販をすでに断念していることです。逃したままにするにはとても大きなチャンスだと思います。ー後略」
以上、米Forbes誌の記事より一部抜粋・翻訳
最後に
米国ファンたちのジムニーを求める声の悲痛さに驚くと同時に、日本人としてどこか誇らしい気持ちを感じてしまうような記事でしたね。
世界第2位の自動車大国たるアメリカでのジムニー再販売が実現すれば、高いカスタマイズ性を生かしたオリジナルカラーやデコレーションのジムニーがインターネットを盛り上げること間違いなし!
カスタムジムニーコンテストや逆輸入カラー・パーツなど、国境を超えたジムニーコミュニティが結成される日が来るのかもしれません。
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