Gear PatrolのAndrew Connor氏によるスズキ・ジムニーのエッセイ調レビューの後編です。
※「Gear Patrol」とはアメリカ・ニューヨークに拠点を置き、2007年から出版社やスタジオとしてオート関係の情報を発信している会社。
【カスタムジムニー】東京オートサロンの英モーター誌の反応!前編
【カスタムジムニー】東京オートサロンの英モーター誌の反応!後編
同じ不完全さを抱えて
ジムニーも、そしてこの僕も、生半可な努力と覚悟では頂上にたどり着くことなどとてもできない。
視界の良さとアーティキュレーションはジムニーのアドバンテージであるものの、そこに加えてドライバーの忍耐力、スキル、そして何より、どのような足場でも入り込んで、食らいついて、登りあがる努力が必要なのだ。
登りきった頂上で噛み締めるのは、不思議と胸に沸き起こるジムニーの不完全さに対する愛着だ。
実際に乗ってみなければ理解できないジムニーの秘められた走破能力、その真の底力を車輪に感じるたびに口元が緩むのを禁じ得ない。
全世界で販売されているこの車が購入できない国というのは、世界広しと言えどもアメリカ合衆国くらいである。
アメリカに帰国してから
批評家勢は米国で一般的な、割と需要のある車と比較してジムニーを小さすぎ、普通すぎ、遅すぎ、などと言うのだろうが、現実にはこの程度の車はゴロゴロ転がっている。
例えば、日産のセントラ。
実際に運転して比較してみると、ジムニーに下される低評価がいかにバイアスにより不適当であるのかがよくわかる。
第4世代モデルジムニーの初公開は今年(オリジナル記事公開年、2018年)のGeneva Auto Showだと予想されている。
リークされた写真には一新されたデザインの、懐かしいハコ型のオフローダー。
人目を引くデザイン性の高さだが、アメリカでジムニーを運転できる可能性はもはや宝くじで一等を引くようなもの…。
ジムニーの人気は国内だけじゃない!アメリカでも再販を希望する声は多い!
この記事を読むあなたがもし米国の外に住んでいたなら、この世で一番ピュアでシンプルなオフローダーに手が届くその喜びを存分に噛みしめるべきだろう。
前編はこちら
【米誌GearPatrol】ジムニーのオフロードレビュー前編
中編はこちら
【米誌GearPatrol】ジムニーのオフロードレビュー中編
オリジナル記事(記事内画像ソース):The Suzuki Jimny Is the Best Bad Car I’ve Ever Driven (2018)
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